科学教育 2018 1 28

書名 Newtonライト 素粒子のきほん
出版社 ニュートンムック

 原則的に、学校において、理科の授業は、退屈です。
たいていは、授業中に居眠りするか、
教科書に落書きをして時間をつぶすか、
どちらかの方法しかありません。
 通常、学校で理科の授業を受けたら、
たいていの人が、理科嫌いになります。
 あとは、生まれつき科学に興味がある少年少女が、
その退屈さを乗り越えて、
理科好きを維持できるかにかかっています。
 そもそも、数学が得意な人は、数学を教えることはできません。
同じく、物理が得意な人は、物理を教えることはできません。
そういう人は、一瞬にして、数学や物理を理解してしまうからです。
 公式や数式を見て、思わず「美しい」とつぶやいてしまう人は、
どういう美的感覚を持っているのかわかりませんが、
少なくとも「教師」としては不適格でしょう。
 モーツァルトは、音楽の天才だったでしょうが、
音楽の教育者としては、不適格だったでしょう。
 「絵かもしれません」
 物理の教育に、美術を使う。
美しい図ばかりで、公式もなく数式もない。
文章も少ない。
まるで絵本を買った気分になる。
しかし、これも、新しい教育法かもしれません。
 物理の教科書は、たいてい、文字が小さくて読みにくい上に、
公式や数式があふれています。
これは、左脳を使う教育法でしょう。
 しかし、朝から退屈な授業が続いていて、
左脳は、疲労困憊していて、
もはや新しい知識は、全く受け付けない。
 そこで、物理の教育に、美術を使う。
朝から暇だった右脳に呼びかける教育法かもしれません。
 さて、この本には、「重力子」のことが出てきます。
私は、2015年6月に、科学映画「インターステラー」を見て、
「空間と時間、重力場、重力波、重力子」を思い出しましたと書きましたが、
徐々に「重力子」という概念が広がりつつあるかもしれません。
 ただし、「重力」については、現代においても「謎」が多いのです。
物理学でいうところの「4つの力」の中で、
重力は、意外にも、弱いと言えます。
 そこで、空間を多次元空間で考えると、
つまり、宇宙は、3次元だけではなく、
10次元(11次元)まで広がっていて、
「3つの力」は、3次元空間で完結しているが、
重力は、4次元以降の空間に漏れ出しているので、
意外にも、「力」としては弱いという説明ができるかもしれません。
 逆に、4次元空間以降に漏れ出している重力を、
3次元空間に戻す手法を考えると、興味深いかもしれません。

フェルミ推定 2014 10 12

書名 数学×思考=ざっくりと
著者 竹内 薫  丸善出版

 自然界には、4つの「力」があります。
重力、電磁気力、強い力、弱い力。
 問題は、重力です。
4つの「力」の中で、意外にも重力の力は弱いのです。
そこが苦慮するところです。
 これに対して、著者は、
「3次元でも考えるのが大変なのに、
物理学者は、11次元まで広げてしまった」と言います。
「宇宙を11次元まで広げると、楽なことがある。
電気や磁石の力は、3次元の空間に閉じ込められているが、
重力は、もっと高い次元まで染み出している。
つまり、われわれの世界から外に漏れているために、
重力は、弱いのだと説明できてしまう。
だから、物理学者は、宇宙を11次元まで広げてしまった」
 さて、重力は、どう考えましょうか。
素粒子、光子、重力子・・・・・。
これは、粒子にこだわった考え方です。
この方法で頑張るか、全く発想を変えていくか。
重力解答の悩みは尽きないかもしれません。
 数学から物理学まで話が飛躍してしまいましたが、
「計算をする前に、データの分布を考える必要がある」ということです。
 これは、ビジネスにも役立つ考え方です。
数学は教室の中だけではなく、ビジネスや仕事にも役立つのです。





















































































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